読書記録、たまに日常生活

本を読んで考えたことについてネタバレしないように紹介しようと思います。たまに日常生活について発信していきます。毎日19時に投稿します。

重松清さんの作品①

 私が重松さんの小説に出会ったのは中学三年生の春である。

 国語の入試問題として出会った一説に心を惹かれ、続きを読んでみたいと思い読み始めたのがきっかけであった。

 重松さんの作品は家族や学校生活をテーマに描かれたものが多い。学校生活や家族について悩みを抱えている人にぜひ読んでいただきたい。私も重松さんの作品にはまったとき、学校で少しいじめなようなものを受けていた。そのことで余計に重松さんの作品に共感し、のめりこんでいったのだと思う。

 

今回は「きよしこ」という本を読んだ。

 

☆あらすじ

 少年は独りぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。言いたいことが言えず、悔しかった。思ったことを言える友人が欲しかった。そんな友達は夢の中の世界にしかいない事を知っていけど、ある年の聖夜に出会った「きよしこ」は少年に言った。伝わるよ、きっと―。大切なことを言えなかったすべての人にささげたい珠玉の少年小説(裏表紙より引用)

 

☆感想

 「君はだめになんかなっていない。ひとりぼっちじゃない。ひとりぼっちの人なんて、この世には誰もいない。」

 

 

本当に一人ぼっちの人なんていないのだろうか。心が空っぽになってしまうのはなぜだろう。孤独を感じるのはなぜだろう。きよしは吃音症で自分のことを思うように発言できないが、私は違う。吃音症でなくても言いたいことを言わずに生活していたから心に孤独を感じるのだろうか。

 

 

「1日1日をたいせつに、のう、一瞬一瞬をしかっりと一生懸命に生きていかんといけんど。ええか、今日は一生のうちでたったのいっぺんの今日なんじゃ。明日は他のいつの日とも取り換えっこのできん明日なんじゃ、大切にせえ。ほんま、大切にせえよ、いまを、ほんま、大切にしてくれえや」

 

 

 1日1日を大切に生きているだろうか。もし明日がこなくても満足のできる人生だったと思うことができるだろうか。今の私はいうことができない。そもそも明日がこない方がいいと考えてしまう。

でも生きる意味を見出して生きていかなければいけない。

生きたくても生きることのできない人の分まで生きなければいけない。

生きていたら何かいいことが起きると信じて。

 

 

今日もあと少しですが、皆様にとって充実した時間になりますように☆