読書記録、たまに日常生活

本を読んで考えたことについてネタバレしないように紹介しようと思います。たまに日常生活について発信していきます。毎日19時に投稿します。

孤独を感じる人に読んで欲しい一冊

今回は梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」という小説を読んだ話を書いていこうと思う。

 

☆内容

 中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節の移り変わりのひと月余りを西の魔女ももとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心な要は、なんでも自分で決めるということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…(裏表紙より)

 

 ちなみに西の魔女はイギリス人で日本の森の奥に住んでいる。魔女と言ったら空を飛んだり、薬草を煮込んだらするイメージがある方も多いと思う。しかし、西の魔女は予知能力を持っているだけで空を飛ぶことはできない。薬草を煮込む場面は出てこなかったが、ジャムを作るために野苺を煮込んでいた。

 

 

☆感想

 

 

「悪魔を防ぐためにも、魔女になるためにも、一番大切なのは意思の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。その力が強くなれば、悪魔はもう簡単には取りつきませんよ。」

 

 

 これは西の魔女がまいに言った言葉。これは学校で居場所がなくなってしまったまいがこの先、生きるために必要な力を示した言葉なのだと思う。

 私は自分で物事を決めることはできるけれど、それをやり遂げる力が足りない。三日坊主にすらならない場合がある。成功する人はそれを継続できた人。まずは何事も継続しないとできるようにはならない。どうしたらその力を身につけることができるようになるのかが今後の私の課題。

 

 

「自分が楽に生きられる場所を求めたからと言って、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中ではさかない。シロクマがハワイより北極で生きることを選んだからと言って、だれがシロクマを責めますか?」

 

 

 まいは学校でよくある女子特有の付き合いに疑問を持ち、参加しないことで孤立していった。学校で居場所がないと感じるようになったのだ。これは、それをまいが西の魔女が打ち明けた時に西の魔女がまいに送った言葉。より良い場所をもとめて移動することは、逃げているわけではない。適材適所ということなのだろう。

 

 

 

☆最後に

 

 この本は自分の居場所を見つけられない人に読んで欲しい。紹介した以外にもたくさんの心に響く言葉が出てくる。何か前向きになる言葉を見つけられると思う。前進することが出来なくても顔を少しでも前に向けることができると思う。

 

 

 ネタバレになってしまうがまいは、西の魔女のもとを離れてから転校し、楽しい学校生活を送った。その語一度も西の魔女に会うことなく魔女は高いしてしまう。最後に大好きという言葉を伝えることができないまま…。今は他者と会うことが難しい世の中だが、定期的に連絡を取ったりして感謝の気持ちや自分の思いを伝えるようにしようと思った。今日が最後になっても後悔の無いように。

 

 

 

今日もあと少しですが、皆様にとって充実した時間になりますように☆