読書記録、たまに日常生活

本を読んで考えたことについてネタバレしないように紹介しようと思います。たまに日常生活について発信していきます。毎日19時に投稿します。

泣きたいとき、人生に疲れた時に読むべき一冊

今日は昨日の続きです。重松清さんの作品「カシオペアの丘で 下」(講談社文庫)について考えたことをお話していこうと思います。

上巻も涙が止まらない場面がありましたが、下巻は本当に止まりませんでした。生きることを見失っている人に読んで欲しいです。

 

☆内容

 29年ぶりに帰った故郷で、病魔は突然暴れ始めた。幼馴染たち妻と息子、そして新たに出会った人々に支えられて、俊介は封印していた過去の痛みと少しづつ向き合い始める。消えていく命、断ち切られた命、生まれなかった命、さらにこれからも生きていく命が織りなす暖かい涙があふれる交響曲。(裏表紙より)

 

 

☆最も印象に残った文章

 

「俺たちがガキの頃に教わった勇気とは、未来に立ち向かう勇気だった。でも、俺は思う。大人になったら、勇気はもう一つ加わる。過去とまっすぐに向き合う勇気だ。後ろを振り返るべき時には、きちんと振り返るという勇気だ。」

 

どんな人でも人生において沢山の後悔や過ちを犯すと思います。それが自分の中で大きければ大きいほど振り返るのは怖いけれど、振り返って真相を知ったりわだかまりを解くことで過去の過ちから自分を許すことに繋がるのだと思います。でも振り返っても過去の出来事をかえることができるわけではないんですよね…だからこそ未来に立ち向かうことよりも何倍も勇気がいるのかもしれないと思いました。

 

 

過去を振り返るって以前紹介した、村上春樹さんの作品「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」からも読み取れたな…と思い出しました。

良かったら読んでみてください。

 

skyybluee.hatenadiary.jp

 

 

 

今回の「カシオペアの丘で」は本当にいい作品です。上下巻があって長すぎて読めないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、すらすら読めると思います。ハンカチも忘れずに一人の空間で読んで思う存分号泣してくださいね。

 

 

 

今日もあと少しですが、皆様にとって充実した時間になりますように☆