読書記録、たまに日常生活

本を読んで考えたことについてネタバレしないように紹介しようと思います。たまに日常生活について発信していきます。毎日19時に投稿します。

弱い自分を消し去りたい(私の昔ばなしです)

私が小学生の時祖父が亡くなった。

肺がんだった。

亡くなる直前まで抗がん剤の副作用でとても苦しそうだった。私はとても可哀想だと思った。他にも抗がん剤の副作用で苦しむ人が沢山いることは理解していた。だから副作用の少ない薬を作りたいと思った。

「薬剤師になって新薬の開発をするんだ」

と思ったきっかけだった。

 

高校生のとき、国立薬学部に進学しなければ夢は叶わないことを知った。だから必死に勉強したつもりだった。でも、校内には私よりもできる人が沢山いた。こんな私でも常に上位をキープ出来た公立の中学とは違っていた。第1志望にしていた高校に落ちていたことも重なり、すっかり自信をなくした。もう無理なのかなと諦める気持ち、あの時の夢をちゃんと叶えたいという気持ち、本当は何がやりたいのだろうかという気持ちがぐちゃぐちゃであった。

 

高校三年生のとある授業でAIの話がでた。新薬の開発はAIが進めるから人の手は要らなくなるだろう、との事だった。その話をした先生は私の担任であったこともあり、私の将来の夢を知っていた。にもかかわらず、そんな話をしてきた。しかも私の方を見ながら。「あなたにはそんな夢は叶えられる分けない」と言わんばかりに。

 

結局受験は上手くいかなかった。

上手くいく人達はきっとその言葉を聞いて見返してやるという思いで必死に勉強し合格していくのだろう。私の人生においてそのようなサクセスストーリーはまだない。いや、これからもないのかもしれない。

 

今も思う、「このままの人生でいいのだろうか。人生を変えたい。でも、こんな私が何もできるはずがない。何者にもなれないクズなんだ」と。

 

人生において正解も不正解もないのだろう。

夢は努力しなければ叶わない。

しかし、努力しても叶わないこともきっとある。

だからまずは努力をしなければいけない。

その最初の1歩さえも出ない自分をこの世の中から消し去りたい。