村上春樹さんの作品②
今回は「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」という村上春樹さんの作品を読んだ。
☆内容
多崎つくるは鉄道の駅を作っている。名古屋で高校時代、4人の男女の親友と完璧な調和をなす関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、4人から絶縁を申し渡された。理由も告げられずに。死の淵を一時さまよい、漂うように生きたつくるは、新しい年上の恋人沙羅に促され、あの時何が起きたのか探り始めるのだった。(裏表紙より)
☆心に残った言葉
「大事なのは勝とうという意思そのものなんだ。実際の人生で、おれたちはずっと勝ち続けることなんてできない。勝つこともあれば、負けることもある。」
主人公の多崎つくるの友人であるアオが高校ラグビーで負けたときにチームメートにかけた言葉。私は人生においてうまくいくことが少ない方だと思う。でも本当は勝つことと負けること半分づつなんだと思う。負けたからといって本当に負けているのか人生の負け組なのか…多分そんなことはないんだと思う。どうとらえるかが大切なんだと思う。
☆感想
人間は確かめるのが怖くて放置していつのまにか時間がたってしまい、それが深いところに沈んでしまうことがある。でも真相を知ることができずに人間関係に響いたり、感情のコントロールができなくなっていくのかなと思った。思い返せば今までの人生でそんなことが沢山ある。一つずつ解決しなければいけないのかなと思った。
この話は好き嫌いがあると思う。私は苦手であった。なぜなら性的な描写が多いからである。ある程度いれることで味が出るのかもしれないが必要ないところまで細かく書かれている気がする。私がまだまだ子供なのかもしれない…
最後は謎が残ったまま終わる。その後のそれぞれの考えを語りあうのも面白いのかなと思う。
今日もあと少しですが、皆様にとって充実した時間になりますように☆